多発性筋炎の初期症状

膠原病とは

「膠原病」というのは、一つの病名ではありません。人間の身体の中の細胞をささえている膠原線維にフィブリノイド変性という同じ病変が見られるいくつかの病気の総称です。

 

膠原線維とは・・細胞と細胞をのりづけしている結合組織に含まれている成分。細胞へ栄養補給したり、老廃物を排除したり、異物の侵入を防いだり、障害された部分を修理したりする働きをする。結合組織が障害されると、細胞が生きていけなくなり、死滅する。この結合組織は、皮膚、関節、筋肉、血管をはじめ全身いたるところにある。

 

現在、膠原病とされている病名は、
・慢性関節リウマチ
・全身性エリテマトーデス
・強皮症または全身性進行性硬化症
・皮膚筋炎、多発性筋炎
・結節性多発動脈炎または結節性動脈周囲炎
・リウマチ熱
・シェーグレン症候群
・混合性結合組織病
・ウェゲナー肉芽腫症
・顕微鏡的多発血管炎
・アレルギー性肉芽腫性血管炎
・側頭動脈炎、リウマチ性多発筋痛症
・高安病(高安動脈炎)

 

または大動脈炎症候群・ベーチェット病・アミロイドーシス。膠原病に含まれる病気はいくつか共通性があります。・発熱、関節痛、筋肉痛、こわばりなどがみられる。これらは炎症によって生じる・主に結合組織に病変が起こる・免疫の異常が見られる・はっきりとした遺伝性はない・伝染病ではない・悪性腫瘍の病気ではない・ステロイドホルモンが効く。とはいえ、一つ一つは独立した病気です。それぞれ症状も治療法も違います。