多発性筋炎の初期症状

多発性筋炎とは

多発性筋炎とは膠原病の一種で、主に頸部、肩、上腕、腹部、臀部、太腿の筋肉など、身体の中心に近い骨格筋に炎症が起こる病気です。

 

のどの周りの筋肉に炎症が及ぶと、鼻声になったり食べ物が飲み込みにくくなります。筋炎以外の症状として、皮膚に紅斑が現れることがあります。その場合、皮膚筋炎と呼ばれるようです。

 

10万人に一人の割合で発病すると言われ、男女比は1:2~3と、女性の方が確率が高いようです。原因はまだ不明で、未知のウィルス感染説や、体質遺伝説など様々な説が考えられています。

 

この病気は各地方自治体で難病に指定される病気ですので、慎重に診断されます。以下の5項目の内、4項目ほど該当していたら診断されるとされていますが、そのお医者様によって多少違うでしょう。

 

①数週から数ヶ月にわたり進行する躯幹近位筋群の両側性の筋力低下
②筋生検(圧痛のある近位筋を採取する検査。採取した筋肉は顕微鏡での病値検査に回されます)で筋線維の壊死、貪食像、再生、萎縮、大小不同、及び炎症細胞浸潤の存在
③血清CPK(クレアチンキナーゼという心臓、筋肉、脳などに多く存在する酵素でCKとも言う)の上昇
④筋電図(筋炎の診断の為には絶対さけられない検査)の異常
⑤ヘリオトローブ発疹、肘、膝、首、顔面の紅斑。

 

わかりやすい説明としては、免疫力が異常に高まって発病し、自分で自分の健康な身体を間違えて苛めてしまうという病気といえるでしょう。